介護職の賃金事情について

介護職の給料はどうしても他の職種に比べると高くはないといわれている。
さらに年収が300万円を超えるのに時間がかかるという話も聞く。
しかし、これには理由があり、報酬が国によって固定化されているからだ。
通常の商売をしていれば、経営状況に応じて値段を上げたり、下げたりすることができる。
しかしながら、上限金額がどうしても決まっていることから黒字経営をすることができずに、結局給料が上がりにくいというわけだ。
なぜこのような事態が続いているかと言うと、まだ保険が施行されたのが2000年であり、まだ歴史自体が浅いからだ。
だから、見直しを少しずつやりながら試行錯誤しているというのが実情だ。
そのため、この業界においては慢性的な人材不足という問題に直面している。
ただし、介護職は誰でもできるものではない。
専門的な知識と技術を要する専門職だ。
高齢化社会になってますます需要が強くなってくるので、今後は給料の改善も行われる見込みが高い。
実際に賃金の見直しが2015年に行われている。
介護職員処遇改善加算が導入されて、職員の賃金が上がったようだ。
今後も金銭面、待遇面どちらも改善されていく見込みにある。
ただし、国に頼るのではなく資格取得などのスキルアップによって賃金アップを図ることもできる。
ホームヘルパーだと平均年収が300万円未満だがサービス責任者になると平均年収が350万円になるようだ。
他にも、施設の管理者になると500万円を超えることも珍しくないらしい。

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